今やバイクには欠かせない装備となったスマホホルダー。スマホホルダーがあれば、スマホをナビ代わりにできるのでとても便利。
スマホホルダーにはいろいろな種類のものがあるが、今回はその中から「振動防止」に特化したスマホホルダーを紹介したい。
というのも先日、iPhone7からiPhone13proへ買い替えたのだが、どうもiphoneのカメラとバイクの振動は相性が悪いらしい。公式からも発表があったほどに。iphoneのCMではバイクに乗っているにだ。
iPhone7では気にならなかったが、せっかく買ったiPhone13proが壊れてしまうと結構落ち込むだろう。なので、防振スマホホルダーを探すことにした。
6以降のiPhoneは要注意
iPhoneのカメラが故障するのは6以降の機種に限る。6、6sについてはplusのモデルのみ。もし、6s以前のモデル(plusを除く)を使っているなら振動によるカメラの故障を心配する必要はないだろう。しかし、それ以外のiPhoneを使っているならカメラが故障するリスクがあることを忘れてはならない。
カメラがまともに使えなくなる
実際の症状としてはiPhoneのカメラがぶれぶれになり使い物にならなくなる。これはiPhoneの手振れ補正機能の故障に起因する。手振れ補正はカメラ内のレンズが動くことで振動を軽減させているのだが、これが長時間、振動を受け続けることで事で壊れてしまう。
公式によれば、iPhoneの手振れ補正機能は高耐久に設計されているが、長時間の特定の周波数を受けると壊れるとの事である。
どんなバイクが壊れやすいのかについては高出力もしくは大排気量のバイクと記載があるだけで、具体的なことは書いていない。おそらく、単気筒や二気筒の比較的振動が大きいバイクのことだと思われる。
しかしながら、ネットで調べてみると案外どんなバイクでも起こり得る現象らしい。高出力、大排気量のバイクでなくともリスクはあるので、対策していて損はないだろう。
振動防止スマホホルダー
振動防止機能の付いたスマホホルダーはこれまでのスマホケースのように挟み込むタイプとスマホケースを専用のものにして取り付けるタイプのものがある。
最近のiPhoneは背面に磁石があり、それを活用した製品があるので個人的には専用ケースのタイプのものはおすすめではないが、バイクへ取り付けるときのすっきりさは専用ケースのものが圧倒的にいいので悩むところ。
クアッドロック
iPhoneのカメラが振動で故障すると話題になった時、最も注目を集めたバイク用防振スマホホルダーの先駆者的な製品である。先駆者なだけあって製品のクオリティーは高く、衝撃吸収ダンパーの振動吸収率は最大で90%以上と驚異的な振動吸収率を誇る。また、500人のライダーの協力のもと走行テストを行った際、故障は1台もなかったそう。安心と信頼のクアッドロック。
取り付け部自体は小さめなので、バイクのハンドル回りもすっきりとするのもメリット。これはクラッドロックに限らず、専用のスマホケースへ交換するタイプの共通事項である。
クアッドロックはスマホケースを専用のものに交換する必要があるので、MagSafeとの相性はよくないのだが、それを補うかのようにいろんな製品があるのが魅力でもある。
例えば、車のホルダーや卓上のスタンド、背面にリングを取り付けることも可能だ。MagSafeとの相性はよくなくても、クアッドロックの充電器マウントを取り付ければMagSafeのように充電できる。
バイクのハンドル回りをすっきりさせたい人でスマホケースにこだわりがないのならおすすめしたい製品である。
デイトナ SP CONNECT
こちらもスマホケースを専用のものに交換するタイプのスマホマウント。クアッドロックよりもさらにすっきりした見た目で、アルミ合金削り出しのマウントは高級感すらある。カラーはブラックとクロームの2色。クロームの方が少し高い。
SPコネクトはそのままでも振動軽減効果があるが、別売りの「アンチバイブレーションモジュール」に付け替えればさらに効果が期待できる。マウント交換すると、振動軽減は最大で60%となるのだそう。
クアッドロックほどではないが、カーマウントやスマホリングなどの製品もあるのもSP CONNECTの魅力。
アルミ削り出しのデザインはクアッドロックにはないので、見た目が好みならばこちらもおすすめ。振動の吸収率を気にするならクアッドロックの方がいいだろう。
F-LOCK TK プロテクト Z
F-LOCKはスマホケースを変えることなく振動を抑えることができるスマホホルダー。適合サイズは幅66mm~85mm、長さ137mm~170mm、厚さ14.5mm以下まで対応している。iPhone13proは装着可能。かなり分厚いケースを装着していない限り大丈夫だろう。ちなみにapple純正ケースの場合は余裕をもって装着可能である。
F-LOCKはクアッドロックや デイトナ SP CONNECTとは防振装備の構造が異なる。 クアッドロックや デイトナ SP CONNECTはゴムを使って防振をしていたが、 F-LOCK TK プロテクト Z は磁石の反発を利用した振動抑制を行っている。効果のほどは未知数ではあるが、確実に防振されている。
スマホの固定箇所が対角線の角2点というところもいい。というのも、スマホのボタンに干渉しづらいからだ。iPhoneであれば干渉することはない。全面の一部を覆うため、ディスプレイ表示に干渉するといったデメリットもあるが、脱落しないという安心感には代えがたいだろう。
このF-LOCK、私的には一番おすすめしたい。マウント方式も2種類あり、挟み込んで固定するタイプとボルトオンにて固定するタイプの2種類がある。挟み込んでつけるタイプは特に素晴らしく、挟み込む力が強力なので設置するところを選ばないらしい。これはバイクに限らず、いろいろなアクティビティーへの汎用性もあり、良さそうである。ボルトオンの場合、つけられる場所は限られるが、挟み込むタイプよりすっきりさせられる。そして、なんといってもスマホケースに依存していない点が魅力的である。
スマホケースの交換が手間という方はぜひ「F-LOCK TK プロテクト Z」をおすすめしたい。
GUARDAMPER
台湾のメーカーが開発した新しい形のスマホマウント。少し前にクラウドファンディングにて、300万の目標に対し336%の1,008万円集まったことでも話題となった。
現在はクラウドファンディングは終了しており、rakunewにて購入可能となっている。ただし、発送は2022年3月以降からとのこと。
GUARDAMPER はワイヤーロープアイソレーターという機構を採用しているのが特徴。これは2枚の板を複数のワイヤーで保持し、ワイヤーの弛みによって衝撃を逃がす構造だ。工業製品にも採用されている構造なので、衝撃吸収性もとい防振において高い信頼性があるといえよう。
スマートフォンの保持については、上下左右のクリップによって挟むよく見る構造をしている。一見保持能力については弱そうではあるが、市場にありふれた形なのを見ると案外大丈夫なのだろう。実際、私も以前このタイプのものを使っていたが、スマホが外れる事態になったことは一度もない。
万が一に備えて
最近のスマホは高い、壊れたからと言って簡単に買いなおすのは気が引けるほどにだ。今回、振動防止スマホホルダーについて紹介した。バイクのスマホマウントをこういった製品に切り替えることで、バイク乗車時に振動でスマホ、特にiPhoneのカメラが故障することはよっほどなくなるだろう。だが、それぞれの商品の注意書きにあるように絶対に壊れないという保証はない。
振動防止スマホホルダーは故障のリスクは下げてくれるが、万が一故障した時のためにそれぞれのスマホの修理プログラムへの加入はしておくべきだろう。なにも、スマホが故障する原因は振動だけではないのだから。バイクに乗っていれば尚更である。
本記事が、バイク用スマートフォンホルダー購入の手助けになれば幸いです。