冬は寒く、バイクに乗るのも億劫になる季節。私もバイクが快適に乗れる季節は春と秋だけ、もっと言えば本当に快適なのは数週間だけであると思います。夏は暑いし、冬は寒い。でも、暑くても寒くてもバイクには乗りたい。 日本には美しい四季がある。それぞれにその時期の美しさがある。寒いからといって冬を捨てるのはもったいないのではないか。冬でもツーリングを楽しめるところはたくさんあるのだ。そこで、今回は冬にもバイクに乗りたくなるような理由を探したい。
綺麗な風景
冬といえば寒く空気が乾燥している季節。どちらもバイクに乗るのを億劫にさせる要素であるが、それゆえに冬は他の季節に比べ空気が澄んでおり遠くまで見渡せる。大気の透明度が高いということだ。
これまでなんとなくで感じていたが、どうも冬は乾燥しているので水蒸気が少ないことと大気の安定によって埃が舞いづらいことが関係しているみたい。
だから冬はいつもよりいろんなものがきれいに目に映る。山々がいつもより近く感じたり、大きく感じることができる。壮大な景色はいつもより遠くまで見渡せる。あらゆるものがきれいに見えるのが冬なのだ。
澄んだ空気
先のところでも少し書いたが、冬は大気が安定しているので埃が舞いづらい。冬の空気が澄んでいるってのは寒いからそう感じているだけだと思っていたが、実際に空気がきれいなのだ。
これは埃に限らず、私のように重度の花粉症の人にはとてもメリットなことではないだろうか。あの辛さに比べたら冬の寒さなんてどうってことない。
天気がいい
冬の時期、特に11月、12月、1月、2月は例年他の季節と比較しても降水量が少ない。冬は日照時間こそ短いが、晴れの日が多いのだ。
冬の雨の日のバイクほどつらいものはないが、雨が嫌なのはどの時期も同じ。何度雨によってバイクを乗るのをあきらめた日があるだろうか。晴れが多い冬こそ絶好のチャンスではないか。
ツーリングするときにカッパをもっていかなくていいのはそれだけでもかなりのメリットがある。
暑くない
冬だから暑くないのは当たり前なのだが、暑くないことは私はうれしい。寒ければ着込めばいいが、暑いからと言って脱ぐわけにはいかない。脱いだものをしまっておくところもない。
暖かい時期のツーリングは服装選びに気を使うが、冬ならとにかく着込めばいいのだ。暑ければファスナーを少し開ければすぐに涼しくなる。
冬はエンジンの排熱も穏やかだ。夏は暑さにさらに追い打ちをかけてくるようなあの排熱も、冬になればむしろ有難いくらいのぬくもりとなる。エンジンの排熱を感じながら走れば、そんなに寒いものでもないだろう。
虫がいない
そう、冬は虫がいない。虫の激突によって痛い思いをすることもなければ、服やヘルメットが汚れることもない。
頑固な虫の清掃する手間が減るのだ。
エンジンの調子がいい
冬場のエンジンはそのほかの季節に比べて調子がいい。これは気温が低いことによる空気の密度が高いことに起因するそう。難しい話は置いといて、冬は夏よりもエンジンのパワーが出る。
だいたいの数字になるが、夏場を気温30度としたとき、冬の気温が0度ならば約11%も多く酸素をエンジン内に届けることができる。つまり、その分パワーアップするということ。
冬のエンジンの調子のよさは本当。1割弱ものパワーアップは体感できる。人間にはつらい季節でも、エンジンにとっては最高のシーズンなのだ。
さらに冬はオーバーヒートの心配もないだろう。水冷エンジンのバイクに乗っていれば、オーバーヒートの心配なんてよっぽどしなくても大丈夫だが、空冷エンジンの場合、少し気になるところではないのだろうか。冬ならその心配もない。
温泉が気持ちいい
冬の醍醐味といえばやっぱりこれ。冬の温泉はただでさえ気持ちいいものだが、ツーリングをした後はもっと気持ちいい。お腹が空いたときに食べるご飯のように、冷えた体にはよく染みる。
湯冷めには気を付けなければいけないが、お風呂上がりのバイクは格別である。それは冬も同じ、ただちょっと寒いだけ。実際、お風呂に入った後でも家に着くころには温泉で得た暖かさなんてものはなくなっているのだが、その一瞬は寒くてもツーリングに出かけるだけの価値がある。と思う。
結論、冬は暖かい格好をしてツーリングに出かけるべき
ここまで冬にバイクに乗るメリットをひたすら書いてきた。結論としては、寒さに負けないほど暖かい格好をして、すぐにツーリングに出かけるべき。冬は寒いことと雪にさえ気を付けていれば最高のツーリングの季節なのだ。
余談になるが、冬は美味しい食べ物も多い。ツーリング先のご飯が楽しみなら冬のツーリングはぜひともおすすめ。冬に食べる暖かい食べ物もまた格別。ぜひともお出かけしたいものだ。
ここまで読んで、そうはいっても寒いからなーというのなら、今度、暖かい格好について考えてみたいと思うので、少々お待ちいただきたい。